すずかけ台キャンパス1





すずかけ台キャンパス2





すずかけ台キャンパス3





すずかけ台キャンパス4





すずかけ台キャンパス5








                    夢はいつもかえって行った 山の麓のさびしい村に

                    水引草に風が立ち

                    草ひばりのうたいやまない

                    しずまりかえった午さがりの林道を




                    うららかに青い空には陽がてり 火山は眠っていた

                    -----そしてわたしは

                    見て来たものを 島々を 波を 岬を 日光月光を

                    だれも聞いていないと知りながら 語りつづけた・・・・・




                    夢は そのさきには もうゆかない

                    なにもかも 忘れ果てようとおもい

                    忘れつくしたことさえ 忘れてしまったときには




                    夢は 真冬の追憶のうちに凍るであろう

                    そして それは戸をあけて 寂寥のなかに

                    星くずにてらされた道を過ぎ去るであろう






                    「のちのおもいに」(立原道造,1937)